第2回 ドレミ〜♪の正体
わたしたちが言う「音楽」とは、
一般的には西洋音楽のクラシックを基本にしています。
ド レ ミ ファ ソ ラ シ ド
学校の音楽の時間に習って、ほとんどの人は知っていると思います。
どこの国の言葉か、知っていますか?
意外に多くの人が知らないのですが、これはイタリア語です。
イタリアの古い詩からとられた言葉なのです。
西洋音楽は、最初イタリアを中心発達したので、音楽の用語にはイタリア語がよく使われています。
この音の並びを、長音階(長調)、英語ではメジャー・スケール(major scale)と呼びます。
ちょっと、おぼえておいてください。
そして、この音の並びの中で、最後の「シ」から「ド」に行く響き。
鍵盤で見ると、「シ」と「ド」の間には、黒鍵がありません。
つまり、ここは半音で進んでるということ。
これもちょっと、おぼえておいてください。
この頂上に登り切ったような、爽快感、
緊張から解き放たれた開放感を感じませんか?
試しに、「シ」で止めてみてください。
とても不満足な気持ちになりませんか?
これは、よく「解決する」という表現をされますが、
これこそが、この西洋音楽の中心になります。
水戸黄門が、印籠を出して、悪代官がひれ伏し、
「これにて一件落着〜」という流れ。
予定調和と言われる、物語の大円団。
それが、この「シ」から「ド」への響きです。
わたしたちになじみのある多くの曲は、
この「終わり」を目指して、進んで行きます。
曲が終わる。
なんだか、あたりまえのような気がしますが、
これこそが、西洋音楽の大きな発明である、と思います。
↓は、ヤマハミュージック東海のHPのコラム。ドレミに関してなかなか興味深いことが書かれています。
http://www.yamaha-tokai.jp/nagoya/gakki/column/no2_doremi/index.html