のあのあ仙人の音楽講座 第13回

第13回 ト音記号とヘ音記号?

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 譜面の最初に出てくる、
 ト音記号ですが、
 そもそも、これって何なんでしょうか?

 小学校の音楽の教科書から出てきているので、
 すっかり、楽譜についていて、あたりまえのように思いますが、
 この変な渦巻きのような記号は何なのか、
 不思議に思ったことはありませんか?

 これに、似た記号で(似てるっていうのも変な言い方ですが)、
 ヘ音記号、っていうのもあります。


 ト音記号は、高い音あたりを
 ヘ音記号は、低い音あたりを表すんだな。
 ピアノの譜面だと、
 ト音記号が右手で、
 ヘ音記号が左手かな、
 なんていうのは、なんとなく、わかってる人も多いと思います。

 その通りで、
 ト音記号は、高音部記号といい、
 ヘ音記号は、低音部記号と言います。


 ト音記号の「ト」の音は「G」、
「固定ド」のドレミファでは「ソ」の音です。

 つまり、ト音記号は、
「G」の音の位置を表す記号なんですね。
 ヘ音記号は、同じように、
「F」の音の位置を表す記号です。


 英語では、ト音記号を、Gクレフ、
 ヘ音記号をFクレフ、と言います。
 聞いたこと、ありますか?


 西洋音楽では、C(ド)の音を中心に考えますから、
 ピアノの真ん中あたりのCの音を中心に、
 ト音記号は、その五度上の音、Gの位置を表し、
 ヘ音記号は、その五度下の、Fの位置を表しています。


 ト音記号の、この変な渦巻きみたいな記号は、
「G」の筆記体が変化して、できたものです。
 ヘ音記号も同じで、
「F」の筆記体が変化して、できたのです。

 なので、ト音記号は、
 五線の下から2つめ線から、
 つまり、G(ソ)の音の位置から、
 ヘ音記号は、五線の上から2つめの線から
 つまり、F(ファ)の音の位置から、
 書き始めるのが、ちゃんとした書き方なのです。


 これを知っていても、
 そうスイスイと譜面を読めるようになるものではないんですが、
 まずは、いろいろな高さのCの音の位置を
 確認することから始めて、
 だんだん慣れていくのが、良いでしょう。








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