いわさきあきらの音楽講座 第41回

第41回 五度圏 その3


    seminor041.jpg



 今回は、5度圏を使って、
 コード進行について見てみたいと思います。


 まずは、ハ長調、Key=C major(シー・メジャー・キー)

 ダイアトニック・スケール・コードのおさらいです。



  C(major7) Dm(7) Em(7) F(major) G(7) Am(7) Bm(7)-5


 が、Key=C major(ハ長調)


 ダイアトニック・スケール・コード

 つまり、「普通に使われるコード」でしたね?

   ※()は、4声のコードです。


 5度圏をルート音と考えて、
 コード進行を考えてみましょう。

 5度圏は、その名前の通り、5度間隔で進んでいるので、
 左回転に進んで行くと、
 5度下がる、という結びつきが強い、自然な流れができあがります。


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 Dから左回りに行くと、


  D → G → C

 これを、ダイアトニック・スケール・コードにあてはめると、


  Dm7 → G7 → Cmaj7

 という、前回やった、ツー・ファイブからトニック(I度)への

 カデンツ(終止形)ができあがります。

 さて、ここから、D のひとつ前の A へとジャンプすると、



  Dm7 → G7 → Cmaj7 → Am7

 という、逆循環進行となって、くり返すことができます。



  Dm7 → G7 → Cmaj7 → A7

 とすると、A7 → Dm7 と、さらに結びつきが強くなります。


 さらに、広い連結も可能です。


  Dm7 → G7 → Cmaj7 → Fmaj7

 ここで、Bへとジャンプします。


  → Bm7-5 → E7 → Am7 (→ A7)



 Em7E7として、Am7 へと
 マイナー・キーに移って終止するのがミソですね。


 これは、名曲「枯葉」などに代表される、
 スタンダードなコード進行と言えるでしょう。



 Am7から、A7へと7thコードを入れると、
 さきほどと同じように、最初のDm7へと
 またつながって行きます。


 これも、大きな循環コードと言えるでしょう。

 こんな風に、5度圏の左回りは、コードの流れとして、
 自然なコード進行を作ることができるんですね。

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