第38回 五度圏 その1
音楽理論の本などに、必ずといっていいほど出てくる五度圏。
これは、何のためにあって、どう使うものなのか、
疑問に思ったことは、ありませんか?
これから、何回かにわたって、
五度圏表についてや、
実際に役に立つ使い方などを考えていきたいと思います。
五度圏の使い方としては、
次のようなものがあります。
◎調号、キー、調性などの関係を調べる。
◎自然な流れのコード進行を考えたり、その逆も考える。
◎代理コードとなる裏コードを調べる。
◎音階、スケールの成り立ちがわかる。
などのように、いろいろ使い方があります。
まずは、一番、代表的な使い方、
「調号、キー、調性などの関係を調べる」
です。
例えば、譜面の最初にシャープが3つあれば、
五度圏でそれを探すと、
キーが、Aメジャー(イ長調)あるいは、F♯マイナー(嬰ヘ長調)と、
すぐわかります。
メジャー キーかマイナー キーかは、曲調で判断するか、
曲の最初か最後のコードで判断します。
特に、最後はその曲の調性を決めるコードで
終わっている場合が多いのです。
最初のうちは、調号を見て、
すぐ何調か(キー)を五度圏で調べるようにすると、
すぐに、調号とキーの関係がわかるようになります。