第22回 マイナーセブンに気をつけろ!?
前回は、CM7(シーメジャーセブン)についてでしたが、
今回は、Dm7(ディーマイナーセブン)です。
ここで、もう一度おさらいをすると、
7th系は、
M7(maj7 or △7)は、ルート音の半音下の音
7 は、ルート音の半音二つ(全音)下の音
の2つがありましたね?
注意するのは、m7(マイナーセブン)はない、ということです。
「え? でも、Dm7ってあるじゃん」
いやいや、それは、Dmと7であって、Dにm7がついてるんじゃない、
ということなんですが、わかりますか?
「え〜?? 同じじゃないの?」
ところが、違うんです。
こんなコードがあります。
DmM7(あるいはDm△7と書くこともあります)
これは、ディーマイナー・メジャーセブン、と読みます。
「マイナーかメジャーか、どっちなの??」
これは、単純に、Dm(ディーマイナー)に
ルートの半音下のC♯の音、つまり、
M7(メジャーセブン)がついただけのコードです。
だから、Dm7は、Dm(ディーマイナー)に
ルートの2半音下の7(th)をつけたコードになります、
つまり、
Dm + M7 = DmM7
Dm + 7 = Dm7
こうなるわけです。
CM7は、
C + M7 = CM7
となるわけです。わかりますね?
さて、Dm(レファラ)は、
F(ファラド)とはファとラの2つの音が共通なので、
Fの代理コードとして使われることがあります。
特に、Dm7は、ルートをのぞくと「ファラド」と、
Fとまったく同じになります。
Fよりも、マイナーな響きが入っていて、
ちょっと深い響きになります。
こんなぐあいに、
代理コードを使ってコードを変えると、
曲調も変わって聞こえてきます。
これが、コード・アレンジの基本になりますから、
おぼえておきましょう。