第21回 まろやかメジャーセブン
さて、今回は、
maj7(メジャー・セブンあるいは、メジャー・セブンス)です。
ハ長調のダイアトニック・スケール・コードでは、
Cmaj7 と Fmaj7
の二つにmaj7がつきます。
前回も、チラリと注釈で言いましたが、
CM7 FM7
または、
C△7 F△7
と略して書かれる場合もあります。
7(th)がルート音(例えば、コードGならソの音)の
全音下、つまり、半音二つ下でしたが、
maj7の音は、ルート音の半音下になります。
Cmaj7は、ドとシの間に黒鍵はないので、
「ド ミ ソ シ」
Fmaj7も、ファとミの間に黒鍵がないので、
「ファ ラ ド ミ」
となります。
このメジャー・セブンの響き、
G7の時とはまた違って、
ふわっとした哀愁のある感じがします。
さて、maj7は、ルートの半音下ということもあって、
ルートとmaj7をひっつけて弾くと、
不協和音になります。
そこで、キーボードでは、
ルート音を左手、あるいは、ベースにまかせて、
右手のルート音を省いてしまうこともあります。
そうすると、
Cmaj7は、
(ド←左手orベース) ミ ソ シ ←右手
と、右手だけなら、Em になります。
つまり、メジャー・セブンというコードは、
Cというメジャーの響きと
Emというマイナーの響きが
両方入っていることになります。
明るいだけじゃなく、
ちょっとした哀愁を感じさせる。
なんともいえない、
大人びた響きはこのためだったんですね。
そして、もうひとつ、
Emと同じ音があるということは、
Em の代わりに、Cmaj7 を使うこともできるということです。
この関係を代理コードの関係と言います。
次回は、さらに代理コードについて、説明します。