第26回 Amは気の強い苦労人の姉!?
今回は、VI 度のコード、Am を紹介しましょう。
Amはこの物語の世界では、かなり、重要な役割があります。
もうひとりの主人公と言っていいでしょう。
※Amが主人公になる Key=Aminor(イ短調)は、
Key=Cmajor(ハ長調)と調号は同じで、
シャープ(♯)もフラット(♭)もつきません。
これは、平行調と言われる関係で、
つまり、とても近い関係であるということです※
Amは、主人公と血のつながりが、あります。
兄弟またはイトコと言えるでしょう。
本来、音楽の世界では、過去も未来もないので、
年上も年下もないのですが、
イメージしやすいように、ここでは、
主人公の姉、
という役割を与えましょう。
姉のAmは、主人公Cと血のつながりがあるだけに
非常に似ています。
時には主人公の代わりになります(代理コード)。
Amは、結構苦労しているせいか、その性格に暗さはありますが、
それと同時に力強さもあわせ持っていて、独特の魅力があります。
Amは、以前Eと恋人同士でした(副五度の関係)。
Eは時々、E7としてAmの前に現れます。
気の強い苦労人のAmと
それを理解しようとするこの二人のラブロマンスは、
サブのエピソードとはいえ、心に響く深いシーンを作り、
特に日本人には、グッとくるようで、
JPOPのヒット曲には定番の部分転調と言えるでしょう。
次回は、実際に Am を使ったコード進行を見ていきましょう。