第34回 オン・コード その4
オン・コードの4回目は、「ペダル・ベース」です。
「ペダル」という言葉は、あの踏むペダル(サステイン・ペダル)と同じですね。
「同じ音が持続する」
という意味で使われます。
特に、ベース音がずっと同じ音を弾いている場合、
「ペダル・ベース」
という言い方をします。
次のコード例は、バン・ヘイレンの「ジャンプ」のイントロ部分です。
G onC → C →F onC → G onC → C → F onC・・
右手は単純なスリー・コードで動いていますが、
左手がずっと C なために、複雑な響きになっています。
特に、 G onC は、Cmaj7(9)とも言うことができます。
このいきなり9thの響きから入るのが、
この曲のカッコよさの理由になっています。
次の例は、「M」プリンセス・プリンセスのBメロ部分です。
F → G onF → Em7 → Am7
Jポップによく見られる「逆循環パターン」です。
ベースラインがGに行かずに、Fのペダルでつっぱっているため、
なんともいえない、「もやもや感」と、
次の Em7につながる、なだらかなスムーズ感を演出する進行です。
最初のパターンは、曲のイントロなどで使うと効果的です。
後のパターンは、Aメロ、Bメロなど、変化を少なめにしたい部分などにいいですね。
シンプルで効果的な、「ペダル・ベース」です。