第4回 ABCとドレミ
前回、チューニングの基本になる音がAで、
それは、ドレミで言うと、ラの音になると説明しました。
ドレミファソラシドの他に、音を表す文字があります。
ABCのように、英語で表すこともできます。
これで、ドレミファソラシドを表すと、
C D E F G A B
となります。
日本語でも表せます。
ハ 二 ホ ヘ ト イ ロ
つまり、「イロハニホヘト」です。
「ABCDEFG」に対応してるのがわかりますか?
西洋音楽が日本に入ってきたのは、明治時代ですから、
今なら「アイウエオカキ」となるところでしょう。
けれど「イロハニホヘト」は、
もともと「色は匂えど散りぬるを」という「いろは歌」からできているので、
こちらの方が、より音楽的でもあると思います。
音楽用語には、イタリア語、ドイツ語、フランス語、英語などが出てきます。
つまり、音楽の中心だった国の言葉が、
世界を回った旅人のマントにその国の土や砂などの痕跡がついているように、
音楽の用語の中に残っているわけなんですね。
ここでは、ポップスを主として講座がすすんでいきますから、
ポップスの中心になった国、アメリカ、イギリスの言葉、
つまり英語読みが大事になってきます。
ところで、「ド」の音は、「A」じゃなくて、「C」なんですね。
「ラ」の音が、「A」になります。
じゃあ、ドレミ〜♪ も本当は、ラシドから始まるのかっていうと、
やっぱり、ドが始めの音なんですね。
では、ABC(イロハ)〜♪ とドレミ〜♪ の違いって何なんでしょう?
これは、次回に説明したいと思います。